世にも 奇妙 な 物語 2013 年 春の 特別 編

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ストーリーテラー（タモリ）、吉田ミサキ（佐々木希）、河村恭子（佐津川愛美）、山下徹（田中幸太朗）、岡本淳（長田成哉）、荻野仁志（清水一彰）、ワラニン声（木村はるか）、巨漢の男（田中英樹）、住人の女（岡田志織）、通行人A（城野マサト）、通行人B（名倉右喬）、警官A（廣田トモユキ）、警官B（阿部和樹）、ニュースキャスター声（川野良子）、湯元義弘（丸山隆平）、辻浦澄子（有村架純）、塩崎謙二郎（小須田康人）、村長（渡辺哲）、副村長（俵木藤汰）、老婆A（小貫加恵）、老婆B（菱沼つる子）、研究所職員A（伊勢田隆弘）、研究所職員B（渡部龍平）、テレビレポーター（幸田尚子）、ハローワーク職員（諫山幸治）、医者（中脇樹人）、桐原亨（小栗旬）、増井茂彦（相島一之）、原田（ 原幹恵）、玉緒（宮田早苗）、高野（伊藤正之）、乗務員A（平岩紙）、乗務員B（小松和重）、エアギターの男（金剛地武志）、機長（矢柴俊博）、水沢恭介（平川和宏）、温湿度計声（佐藤達）、子供（松田知己）、本物の機長（矢嶋俊作）、乗客A（山口友紀）、乗客B（紅瑚）、乗客C（倉橋亜由美）、店員（野村たかし）、編集者（島岡安芸和）、強盗犯（イサム・S）、副島三恵（檀れい）、副島圭介（尾美としのり）、樫尾（小林顕作）、友人A（中村真知子）、友人B（古川りか）、友人C（森川千有）、友人D（玲里）、若い男（林正樹）、相川英樹（徳井義実）、小谷千紗子（大政絢）、青井さゆり（錦辺莉沙）、花子（渡来琉煌＆声：岸田海音）

画像引用元：YouTube / 世にも奇妙な物語2013春の特別編24トレーラー映像

〝皆さんは結婚指輪の意味をご存じでしょうか。

古代ギリシャでは、左手薬指の血管は真っすぐ心臓に続いていると信じられていました。

つまり愛する人の心を、永遠に放したくないという願望が、この輪には込められているのです。

考えてみれば、人間は母親の産道という輪を通り抜け、この世に生まれてから、輪に縛られて生きています。

1日24時間、人は時の輪の中であくせく働き、1年365日、地球は太陽の周りをぐるぐる回る。

輪廻転生（りんねてんしょう）の思想では、寿命が尽きても、人は何度でも生まれ変わるといいます。

私たちは生命の輪から、決して逃れることはできません。

今宵、永遠に続く奇妙な世界へと迷い込んだ、5人の男女の物語をお送りします。

さて、最初の人物は…。〟

〔呪web〕

吉田ミサキは若い女性事務員です。

部長の荻野仁志（おぎの ひとし）にがみがみ言われて、むっとしていました。

恋人の山下徹とデートの予定でしたが、徹は急に仕事の予定が入り、会えなくなります。

家でぶつぶつ文句を言いながらパソコンをチェックしていたミサキは、自分のアドレスに〝嫌な上司でお悩みのあなたへ……あなたの代わりに呪います〟という件名のメールを見つけました。

『呪web』というサイトを紹介するというものです。

ネットにはワラニンという藁人形のキャラクターが描かれており、値段に応じたレベルの呪いをかけることや、依頼を受けると24時間以内に呪いをかけ、その証拠動画を送ってくると書かれていました。

100円くらいならと思い、ミサキは軽い気持ちで上司の名前を入力します。

翌日の昼間。

ミサキの携帯に呪webからメールが届きます。

動画には、上司の荻野が隣の客に、うどんの汁をかけられた様子が撮影されていました。

それを見たミサキは、すっきりします。

ミサキはすっきりしたのですが、その後荻野はミサキに仕事の注意をしました。

むっとしたミサキは、恋人の徹に愚痴を言いますが、徹はミサキの味方をしません。

むしろ部長の言い分が正しいという始末で、部長の話題で徹とミサキは口論しました。

腹を立てたミサキは、部長に1万円相当の、スーパー呪いをかけます。

ちなみに「プチ呪い（100円）」「ちょい呪い（1000円）」「ノーマル呪い（5000円）」「スーパー呪い（1万円）」「超絶呪い（10万円）」のコースがあります。

次の日、ミサキが出勤すると、部長は会社に来ていませんでした。

会社には、部長が心筋梗塞で倒れたという電話がかかってきます。

部長はしばらく入院が必要らしく、それを聞いたミサキは、申し訳ない気持ちになりました。

動画には、路上で胸を押さえて倒れる部長の映像が届いています。

自分が呪いをかけたせいで、部長が入院したのだと思ったミサキは、罪滅ぼしの気持ちで、指名手配犯の岡本淳（あつし）にノーマル呪いをかけました。

岡本は宅配業者を装い、連続して4人の女性を殺害している犯人でした。

呪いをかけてもし岡本が逮捕されれば、罪を償うことになるかもしれないと、ミサキは考えたのです。

しばらくすると動画が届きました。

犯人・岡本が警察に追われ、侵入したビルから逃亡する際に、転落して身体を打つというものです。

5000円の呪いだと、この程度なのかとみていたミサキは、その動画の隅に注目しました。

そこには恋人の徹と同じ職場の女友だち・河村恭子が居合わせており、岡本と警察の追走劇を見て身体を寄せ合っていました。

2人がデートしていたと知り、ミサキは腹を立てます。

翌日、ミサキはさりげなく恭子に話を振りました。

恭子は話をはぐらかしますが、トイレに立った際にミサキは恭子の携帯を見て、徹と恭子が連絡を取り合っている証拠（会う約束をしていたメール）を見つけます。

恭子は言い訳をしようとしますが、ミサキは聞き入れずに「サイテー」と言いながら去りました。

恋人を撮られた腹いせに、ミサキは、恭子に超絶呪いをかけます。

徹がミサキのところへ来ると、明日で交際2年目であることを話し、ミサキにプロポーズをしました。

徹は指輪を買おうと恭子に相談を持ち掛けて、アドバイスをもらっていたのです。

ミサキは誤解していたのだと気づき、慌てて申し込みをキャンセルしようとしますが、呪いはすでに送られたあとでした。

困ったミサキは恭子を探し、電話をかけます。

恭子を見つけたミサキは、落ちてくるビルの避雷針から恭子を守りました。

これで呪いからは助けたと思ったミサキは、恭子を部屋に送ります。

部屋で恭子は冗談めかして「ミサキがいなかったら、私が狙ってたのにな」と言います。

恭子がやけどをしたので、ミサキは薬とガーゼを買いに薬局へ中座します。

恭子のマンションのエントランスで、岡本とすれ違うのですが、ミサキは気づきません。

薬を買って帰ってきたミサキは、部屋が血だらけなのを見て驚きます。

携帯に動画が届くと、宅配便を装った指名手配犯・岡本に襲われて、恭子が殺される様子が映っていました。

その際に、ミサキはあることに気づきます。

襲われた恭子は、パソコンであるサイトにアクセスしていました。

見慣れた画面…呪webです。

部屋にあるパソコンを開いてみると、恭子も呪webで、ミサキに超絶呪いをかけていました。

ミサキの背後に岡本が忍び寄っているのが、パソコンの画面に反射で映ります…。

（ミサキも殺される）

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