投稿者:ライター 渡辺恵司 (わたなべけいじ)
2021年11月 3日
パソコンに取り込んである曲をCDに焼きたいのにうまくできない、という方のために「Windows Media Player」to「iTunes」を使ったCDの焼き方を紹介する。必要なものやメディアの選び方といった基礎知識も解説しているので、あわせて参考にしてほしい。
目次
1. CDの焼き方の前に知っておきたい基礎知識
焼き方の前に、まずは基本を押さえておこう。とくにメディアの選び方は大切だ。
パソコンとドライブとソフトがあればCDは焼ける
CDを焼くには、パソコンとCDドライブ、そしてソフトがそろっていればOKだ。パソコンにドライブが付いていないときは、USBでパソコンと接続可能な外付けのドライブを入手しておこう。
ソフトは無料のもので十分
CDを焼くことができるソフトはいろいろあるが、基本的には無料のもので十分だ。焼き方もそれほど難しくはない。Windowsのパソコンをお使いならWindows Media Playerが標準装備されているはずなので、とくに探す必要はないだろう。iMacなどアップルのパソコンをお使いならiTunesが便利だ。なおiTunesはWindowsのパソコンでも使用できる。
「CD-R」と「CD-RW」の違いは?
簡単に違いをいえば、CD-Rは一度しか書き込みができないもの、CD-RWは書き込んだり削除したりできるものだ。いずれも容量には大きな差はないが、CD-RWに焼いた場合、従来のCDプレーヤーでは再生できないことがある。思わぬトラブルを防ぐためにもCD-Rを使うとよいだろう。なおCD-Rにはデータ用と音楽用がある。どちらにも焼けるが、音質トラブルなどを防ぐためにも、音楽用を使おう。
法律も守ろう
パソコンに取り込んだ市販の音楽をCDに焼くということは、音楽を複製することになる。著作権法では、個人で楽しむ目的以外に無断複製することを禁じている。CDから曲をコピーして無料配布する、あるいは営利目的で使用することは絶対にしてはいけないことなので覚えておこう。
続いて、焼き方について解説していく。
2. Windows7や10などを使う場合の音楽CDの焼き方
Windows Media Playerを使ったCDの焼き方から説明していこう。なお、OSやソフトの更新あるいはバージョンアップなどにともない、焼き方の手順や各機能の名称などが変わる可能性がある。本稿で紹介する焼き方ではできない場合、お手数だが最新バージョンのヘルプページなどをご確認いただきたい。
CDを焼く手順
1. Windows Media Playerを起動する
2. 画面右上の「書き込み」をクリックする
3. ドライブに空のCD-Rを挿入する
4. 書き込みオプションをクリックし、一覧から「オーディオCD」を選ぶ
5. 画面左側の「音楽」をクリックして書き込みたい曲を表示させる
6. 表示させたら、右側の「書き込みリスト」にドラッグ&ドロップする
7. 「書き込みの開始」をクリックする
8. 書き込みが完了すると自動でCD-Rが出てくる
上記の書き込みとは、すなわち焼くことを意味する。アルバム1枚丸ごと焼きたいときは、アルバムのタイトルをクリックすれば全曲選択した状態になる。また、一度に複数の曲をリストに入れたいときは「Ctrl」キーを押しながら曲をクリックすればOKだ。
リストに入れた曲を削除したり順番を入れ替えたりしたいとき
誤ってリストに入れてしまった曲は、曲名にポインターを合わせて右クリックし、「リストから削除」を選べば削除できる。順番を入れ換えたいときも同じように右クリックをして「上へ(下へ)移動」を選べば移動できる。
3. MacなどでiTunesを使う場合の音楽CDの焼き方
次に、iTunesを使ったCDの焼き方を説明しよう。先述したように、WindowsのパソコンでもiTunesを使ってCDが焼ける。また、やはりOSやソフトの更新あるいはバージョンアップなどによって手順や機能などが変わる可能性があることをご了承いただきたい。
CDを焼く手順
1. iTunesを起動する
2. CDに焼きたい曲をiTunesに取り込む
3. プレイリストを作成しておく
4. ドライブに空のCD-Rを挿入する
5. 画面左側から、CDに焼きたい曲があるプレイリストのタイトルを探す
6. タイトルの上にポインターを置き、右クリックする
7. 「プレイリストからディスクを作成」を選ぶ
8. ディスクフォーマットが「オーディオCD」になっていることを確認する
9. 確認できたら「ディスクを作成」をクリックする
以上が、iTunesを使ったCDの焼き方だ。なお曲の順番を入れ替えるといった操作はプレイリストを選んで表示される画面上でできる。空のディスクを挿入する前に済ませておこう。
macOS Catalinaの場合はミュージックアプリになるので注意
macOS Catalinaでは、iTunesのメディアライブラリが「Apple Music App」「Apple TV App」「Apple Books App」「Apple Podcast App」というそれぞれ独立した専用アプリに整理・分割された。それによりiTunesというアプリがなくなり、代わってミュージックアプリが登場している。焼き方は基本的に同じだが、iMacなどアップルのパソコンをお使いで、macOSをCatalinaにしている方はiTunesではないので気をつけよう。
結論
パソコンを使って音楽CDを焼く方法について解説してきた。決して難しくはないのだが、お伝えしたようにOSやソフトのバージョンによっては焼き方の手順や機能の名称などが異なる可能性がある。不明点はヘルプページやサポートセンターなどに問い合わせて確認してほしい。
この記事もcheck!
- 公開日:
2020年8月11日
- 更新日:
2021年11月 3日
この記事をシェアする
人気記事一覧
新着記事一覧新着記事一覧
- Release 2021/07/15
本記事では、Windows 10を使って音楽や写真をCDに書き込む方法、WAVファイルで書き込む方法、書き込みができない場合の対処法などを記載しております。
CD作成をして家族や友人に配ることも可能ですので、是非参考にしてみてください。
CDの書き込みとは?
CDの書き込みとは、パソコンに取り込んでいる音楽や写真を空のCDに転送して保存することです。
書き込めるCDには2種類あります。
- CD-R : データを一度だけ書き込めるCDで、データの消去や移動はできません。
- CD-RW : データを繰り返し書き込み可能で、データの消去が可能です。
書き込む前に準備しておくもの
CDに書き込むために必要なものは、CDドライブ、空のCDの2点です。
お持ちのパソコンにCDドライブが搭載されていない場合は、外付けCDドライブを別途用意していただく必要があります。
Windows 10でCD-Rに書き込みを行う方法
Windows 10でCD-Rに書き込みを行う方法をご紹介します。
Windows Media Playerを使う
Windows Media Playerを使って音楽を書き込む方法は、以下の通りです。
作業時間:5分
空のCD-R/RWをセットする
空のCD-R/RWをドライブにセットします。
Windows Media Playerを起動させる
①画面左下の【スタート】、②【Windows アクセサリ】、③【Windows Media Player】の順に選択します。
書き込みリストを作成する
「Windows Media Player」が開きました。①【音楽】、②【書き込み】タブの順に選択します。③【任意の音楽】を選択して、「書き込みリスト」に【ドラッグ】します。
オーディオ CDを選択する
①画面右上の【書き込みオプション】、②【オーディオ CD】の順に選択します。
書き込みの開始を押す
【書き込みの開始】ボタンを押します。
書き込み中と表示される
書き込みが開始されるので、完了するまで待ちます。
CDを取り出す
書き込みが完了するとCDドライブから読み込まれたCDが自動で出てきます。CDを取り出して終了です。
CDに写真のデータを書き込む方法
CDに書き込む方法として2通りの形式があります。
- USBフラッシュドライブと同じように使用する
- CD/DVDプレイヤーで使用する
今回は2通りの方法をご説明しますので、是非参考にしてみてください。
「USBフラッシュドライブと同じように使用する」を選択した場合
「USBフラッシュドライブと同じように使用する」を選択して保存した場合、データの再保存/編集が可能です。
削除できるライブファイルシステムで書き込むことができ、USBメモリと同じような使い方ができます。
ただし、Windows XP以降のパソコンでなければ使うことができないので、ご注意ください。
CDをUSBフラッシュドライブと同じように使用する方法については、以下の通りです。
まず、画面下にあるタスクバーからエクスプローラーを選択します。
「エクスプローラー」ダイアログボックスが表示されます。
【DVD RW ドライブ】を選択します。
「ディスクの書き込み」ダイアログボックスが表示されます。
①【USB フラッシュ ドライブと同じように使用する】を選択し、②【次へ】ボタンを押します。
「ディスクのタイトル」は変更可能です。
「フォーマット中」ダイアログボックスが表示されます。
フォーマットが開始されるので、しばらく待ちます。
フォーマットが完了するとドライブ内が表示されます。
「ディスクにファイルを追加するには、ファイルをこのフォルダーへドラッグしてください」と書かれている部分に「CDに移動したい任意の写真(例:photo1)」を【ドラッグ】します。
ファイルの移動が完了するまでお待ちください。
ファイル名が表示されたら、CDへのファイルの移動は完了です。
「CD/DVDプレイヤーで使用する」を選択した場合
「CD/DVDプレーヤーで使用する」を選択した場合、一度書き込むと上書きや削除することができないマスタ形式としてデータが書き込まれます。この書き込み方式だと多くのパソコンやCD/DVD再生機器で使用可能です。
「ディスクの書き込み」ダイアログボックスが表示されます。
①【CD/DVD プレーヤーで使用する】を選択し、②【次へ】ボタンを押します。
「ディスクのタイトル」は変更可能です。
「フォーマット中」ダイアログボックスが表示されます。
フォーマットが開始されるので、しばらく待ちます。
フォーマットが完了するとドライブ内が表示されます。
「ディスクにファイルを追加するには、ファイルをこのフォルダーへドラッグしてください」と書かれている部分に「CDに書き込みたい任意の写真(例:photo1)」を【ドラッグ】します。
ドライブ内にファイル名が表示されます。
①「ディスクに書き込む準備ができたファイル」にある【任意のファイル(例:photo1)】を選択します。
②【ドライブ ツール】タブ、③【書き込みを完了する】の順に選択します。
「ディスクへの書き込み」ダイアログボックスが表示されます。
【次へ】ボタンを押します。
書き込みが完了するまでお待ちください。
書き込みが完了しました。【完了】ボタンを押して終了です。
WAVファイルで書き込みを行う方法
WAVファイルとは、音楽や音声データを記録するためのファイル形式の一つです。
WAVファイルで書き込みを行う方法をご紹介します。
Windows Media Playerを開きます。
①【整理】、②【オプション】の順に選択します。
「オプション」ダイアログボックスが表示されます。
①【音楽の取り込み】タブを選択し、②「形式」を【WAV(無損失)】に設定し、③【OK】ボタンを押します。
最後に右上の【書き込みの開始】ボタンを押すとWAVに変換され、空のCDにWAV形式の音楽が入ります。
ISOファイルを書き込む方法
ISOファイルとは、複数のファイルを一つのファイルとしてまとめたファイルのことです。
ISOファイルを書き込む方法を紹介します。
①「書き込みたい任意のISOファイル(例:isoファイル)」を【右クリック】をします。
②【ディスクイメージの書き込み】を選択します。
「Windows ディスクイメージ書き込みツール」ダイアログボックスが表示されます。
【書き込み】ボタンを押します。
ディスクに書き込まれるので、しばらく待ちます。
書き込みが完了しました。
ファイナライズを行う方法
ファイナライズとは、書き込み可能なCDやDVDにデータを書き込んだ後にそれ以上追記できなくして、読み取り専用ディスクにする作業のことです。
Windows Media Playerで音楽を書き込む際に【オーディオCD】を選択して書き込みをすれば、自動でファイナライズが行われます。
おすすめのCD書き込みソフト
おすすめのCD書き込みソフトについてご紹介します。
Windows Media Player
Windowsのパソコンに標準で付属している多機能メディアプレーヤーです。
動画や音楽の再生をする際に使用されるプレーヤーですが、CDに書き込む機能も搭載されています。
操作が簡単なので、初心者の方にもお使い頂けるソフトです。
BurnAware Free
シンプルで使いやすいソフトです。
対応メディアは、「CD-R/RW」「DVD-R/RW」「DVD+R/RW」「BD-R/RE」「DVD-RAM」です。
ISOイメージファイルの作成、ディスクへの書き込み機能も備えており、ディスク内のデータの消去も可能です。
BurnAware Freeのライティング機能を使いたい方はBurnAware Freeにアクセスし、ダウンロードして下さい。
Wondershare DVD Memory
Wondershare DVD Memoryは、Windowsを利用している方だけではなく、Macユーザーも利用できます。
簡単なマウス操作だけで、音楽データをデッキやプレイヤーで再生が可能な形式に自動的に変換してCDやDVDに書き込みをしてくれます。
再生機能が付いているので、事前に音楽を聴いて内容を確認することも可能です。
Wondershare DVD Memoryのライティング機能を使いたい方はWondershare DVD Memoryにアクセスし、ダウンロードして下さい。
CDに書き込みできない時の対処法
CDに書き込みできない時の対処法をご紹介します。
エラーが表示された場合
エラーが表示され、ディスクに書き込みができない場合の対処法をご紹介します。
別の空のディスクを用意する
使用しているディスクの種類は、お使いのコンピューターのディスクドライブの種類に対応する必要があります。
※DVD-Rの技術をサポートしていないドライブでは、DVD-Rディスクに書き込むことはできません。
起動している他のアプリなどを終了する
起動している他のアプリなどの影響によって、パソコンに負荷がかかり正常に書き込みができない場合があります。
ディスクの書き込みに必要のないアプリを終了することで、正常に書き込めるか確認してみてください。
CDに汚れが付着していないか確認
CDメディアに汚れが付いていないか確認をしてみましょう。
もし汚れが付いていた場合、眼鏡拭きのような柔らかい布を使用してデータ読み取り面を綺麗にします。
また、光学ドライブの内部が汚れている可能性があります。
内部にはCDを読み取るためのレンズがついており、そのレンズが汚れているとCDを正しく読み取ることができません。
同じように柔らかい布を使用して拭くようにしましょう。
このディスクは書き込み禁止になっていますと表示された場合
「このディスクは書き込み禁止になっています」と表示された場合は、お使いのCDがCD-Rの可能性があります。
CD-Rは一度しか書き込みができないので、もう一度上からデータを書き込むことができません。
何度もデータの書き込みや削除をしたい場合は、CD-RWをお使いください。
[Windows 10 DVD/CD]の関連記事
Windows 10でDVDを再生する方法やおすすめの再生ソフトのご紹介
Windows 10でDVDを無料アプリで見る方法
Windows 10でDVDに書き込む方法
Windows 10でDVDをコピーするおすすめフリーソフト
Windows 10でDVDが再生できない場合の対処法
Windows 10でCDをパソコンに取り込む方法(取り込みできない場合)