マネー・ローンダリング対策!
金融機関からの「お客さま情報」や
「お取引目的」の確認にご協力ください
令和4年(2022年)3月17日
銀行などでの口座開設時に金融機関に届けた氏名や住所、職業などのあなたの情報。その後、引越や転職、結婚などで変わっていませんか。金融機関では、お客さまの情報を適切に管理するため、窓口または郵便物などで、定期的に「お客さま情報」や「お取引の目的」などの確認を行っています。これはマネー・ローンダリングやテロ行為等を防止するための重要な取組ですので、ご協力をお願いします。
目次
- 1「お客さま情報」や「お取引目的」の確認とは?
- 2「お客さま情報」や「お取引目的」の確認が行われる背景は?
- 3「お客さま情報ご提供のお願い」や「お取引目的等確認書」の封書やはがきが届いたら?
コラム
- 1金融機関のマネロン等対策を騙ったフィッシングメールにご注意ください
1「お客さま情報」や「お取引目的」の確認とは?
口座を開設している銀行などの金融機関から、あなたの氏名や住所、生年月日、職業、取引の目的などを尋ねる郵便物が届いたことはありませんか?
私たちは、新しく口座を開くときに、銀行などの金融機関へ「お客さま情報」や「お取引の目的」などの情報を提出しますが、その後の取引の内容、状況等に応じて、過去に登録した内容について、窓口で再度確認されたり、お問い合わせの郵便物が届く場合があります。
これは、一般の利用者に紛れて犯罪や不正な取引で得た資金の取引を行おうとする犯罪者やテロリストへのお金の流れを見逃さないためです。利用者一人一人の情報を確認し更新することで、犯罪によって得られた収益の移転や、テロ組織等へつながる資金の供給を断つことができます。
取引のある金融機関からお客さま情報やお取引目的の確認の手紙が届いたら、ぜひご返信をお願いいたします。
2「お客さま情報」や「お取引目的」の確認が行われる背景は?
近年、詐欺や麻薬の売買、賭博などの犯罪や不当な取引で得た資金を複数の金融機関で転々とさせ、正当に得た資金に見せかける行為(マネー・ローンダリング)や、テロの実行支援等を目的としてテロリストに資金を渡す行為(テロ資金供与)等が発生しています。
このような行為を放置しておくと、さらなる犯罪行為やテロ行為を助長することになりかねません。また、犯罪組織が正当な経済活動に影響を及ぼすおそれもあり、対策の強化が求められています。
ただ、一国だけがマネー・ローンダリング等の規制を強化しても、より規制の緩い国が抜け道になってしまいます。そこで、国際的にマネー・ローンダリング等対策の中心的な役割を担っているFATF(※)という国際機関が策定した勧告等を基準にしつつ、各国は足並みを揃えてその対策を進めています。また、その国際的な基準において、金融機関等においてお客さま情報の継続的な確認が求められています。
犯罪やテロなどと聞くと、私たちの暮らしの中ではあまり関係がないと思われがちですが、日本では最近、不特定多数の人から現金等をだまし取る特殊詐欺(オレオレ詐欺)が多発しているほか、また、犯罪に関与する来日外国人グループによるインターネットバンキングの不正アクセスに係る不正送金事犯なども確認されています。
これらの事犯においては、架空・他人名義の口座を利用するなど様々な手口を使ってマネー・ローンダリングが行われているのです。
犯罪組織やテロ組織は、一般の利用者に紛れて気づかれないように取引を行おうとするため、金融機関を利用する一人一人の情報を確認することで、マネー・ローンダリングやテロ資金供与を防止することができます。
マネー・ローンダリング/テロ資金供与の仕組み
※FATF
FATF(Financial Action Task Force on Money
Laundering:金融活動作業部会)は、マネー・ローンダリング等対策における国際協調を推進するために設立された政府間会合です。マネロン等対策の国際基準等の策定を行っており、この勧告は世界200以上の国・地域に適用されています。
3「お客さま情報ご提供のお願い」や「お取引目的等確認書」の封筒やはがきが届いたら?
金融機関では、取引の内容や状況等に応じて、個人や法人の利用者に「お客さま情報ご提供のお願い」や「お取引目的等確認書」などといった封筒やはがきを送付して、利用者情報や取引の目的について定期的な確認を行っています。
これらの郵便物を受け取った場合は、必要事項を記入の上、期限内に回答をお願いします。回答方法は、郵送で返送する、ウェブサイトから送信する、窓口へ提出するなど、金融機関によってそれぞれ異なります。
期限内に回答がないと、取引が制限される場合がありますので注意してください。
また、結婚・離婚などで姓が変わった、引越などで住所が変わった、転職して職業が変わった、電話番号やメールアドレスが変わったなど個人情報が変わった際には、各金融機関の窓口やウェブサイトから登録情報の変更をお願いします。
金融機関のマネロン等対策を騙ったフィッシングメールにご注意ください
最近、金融機関を装って「マネー・ローンダリング、テロ資金供与対策」などの名目で、利用者の口座の暗証番号・インターネットバンキングのログインID・パスワードや、クレジットカード/キャッシングカード番号等を不正に入手しようとするフィッシングメールが確認されています。
現在、金融機関等では、マネー・ローンダリング等の対策の一環として、取引の内容や状況等に応じて、過去に確認した氏名・住所・生年月日・職業や、取引の目的等について、窓口や郵送書類等により再度確認を行う場合がありますが、利用者の暗証番号、インターネットバンキングのログインID・パスワード等の最も重要な情報を、メールやSMSで問い合わせたり、メールやSMSでウェブサイトに誘導した上で入力を求めたりするようなことは絶対にありません。
フィッシングの被害に遭わないために
- 心当たりのないメールやSMSに掲載されたリンク等は開かない。
- 不審なメールやSMS等を受信した場合には、直接金融機関に問い合わせる。
- 金融機関のウェブサイトへのアクセスに際しては、事前に正しいウェブサイトのURLをブックマーク登録しておき、ブックマークからアクセスする。
- 各金融機関のウェブサイトにおいて、インターネットバンキングのパスワード等をメールやSMS等で求めないといった情報を確認する。
- パソコンのセキュリティ対策ソフトを最新版にする。
といった対策をとるなど、十分にご注意をお願いします。
フィッシングメール・SMSの例
(取材協力:金融庁 文責:政府広報オンライン)
関連リンク
- 金融庁「金融機関窓口や郵送書類等による確認手続にご協力ください」
- 金融庁「金融機関におけるマネロン・テロ資金供与・拡散金融対策について」
- 記事の二次利用についてはこちら
みなさまのご意見をお聞かせください。
みなさまのご意見をお聞かせください。(政府広報オンライン特集・お役立ち記事)
どうもムリナク(@murinakublog)です。
2021年4月23日(金)夕方、
自宅ポストにゆうちょ銀行からムリナク宛にハガキが投函されていました。
上の画像の通り、おもて面には
「ご本人様あての大切なお知らせです。
内容を確認のうえ、ご回答をお願いいたします。」
と何やら重々しいメッセージが書かれています。
しかも回答作業が必要?
うーん、何か怖いし怪しい。
で、いろいろムリナクが調べてみた結果、
結論、
ゆうちょ銀行になりすました詐欺ハガキではなく、本当にゆうちょ銀行から送られてきたハガキ
でした。
というわけで以下、
ムリナクに突如届いたゆうちょ銀行からの謎の手紙について
・ハガキの内容
・ハガキは本当にゆうちょ銀行からのお知らせなのかどうか
・回答をせずに無視したらどうなる?
・回答作業の手順や所要時間
・「お取引目的等の確認のお願い」ハガキが届いたムリナクの口座使用状況
について詳しくご紹介していきます。
ゆうちょ銀行「お取引目的等の確認のお願い」ハガキの内容
届いたハガキは圧着ハガキ(隅っこからペリペリっとめくって展開できるようになってるヤツ)になっていて、めくれる箇所は2か所。それぞれ①、②と印がついています。
さっそく①をめくってみると以下の通り。
ざっくり書いてあることをまとめると
・最近は世界全体でマネーロンダリングとかテロ資金供与をちゃんと対策していこうぜ!っていう雰囲気になってるよね。
・だからゆうちょ銀行でも新規に口座を作る人だけじゃなく既存のお客さんの口座についても定期的に口座の使用(取引)目的などを確認させてもらおうってことになったんだ。
・だからハガキに書いてある回答期限内にPCやスマホから専用サイトにアクセスして回答作業よろしくね。
・回答してもらう内容の中には勤務先とか年収等に関する項目もあるけど、差し支えない範囲で回答お願いします。
・回答してくれた内容について後日確認の連絡をさせてもらう場合もあるからヨロシクね。
ということでした。
続いて②をめくってみると
上で紹介した内容が英語で書かれてました。
ハガキは本物?
ハガキに記載の情報のうち、詐欺被害に遭わない為にムリナクが確認をおこなった箇所は
・QRコードやURLのリンク先
・お問い合わせ先の電話番号
の2つ。
まず
ハガキに記載のURL(//www.jp-bank.japanpost.jp/honnin/hn_zct.html)について調べてみると
ちゃんとゆうちょ銀行の公式HPトップ画面内に設置されてるリンクから辿り着くことができるURLでした。
※念のためにハガキのQRコードをスマホで読み込んでリンク先にアクセスしてみましたがちゃんと//www.jp-bank.japanpost.jp/honnin/hn_zct.htmlページへ飛びました。
お客さま情報の提出等のお願いーゆうちょ銀行
そして
お問い合わせ先として記載してある電話番号(0210-340-004)についても「お客さま情報の提出等のお願いーゆうちょ銀行」ページに同一の電話番号が表記されてました。
というわけで
今回ムリナクの家に届いたハガキに記載のURL(//www.jp-bank.japanpost.jp/honnin/hn_zct.html)や電話番号(0210-340-004)にアクセス・連絡を行っても怪しいサイトやコールセンターへ誘導されるようなことはなく、
怪しい点は見当たらなかったためハガキは本物だと考えて間違いなさそうです(詳しくは記事後半で紹介していますが実際にアンケート回答も正常に行うことができました)。
ハガキを無視したらどうなる?
「お客さま情報の提出等のお願い」ページを確認すると
「郵送物が届かなかった場合や、一定期間ご回答をいただけなかった場合、お客さま情報管理センターから、口座に登録されている電話番号にお電話を差し上げることがあります。」
という注意事項が書かれています(2021/06/15時点)。
実際に回答作業にトライしてみました(回答手順や内容・所要時間について)
「お客さま情報の提出等のお願い」ページから回答ページに進んで実際に回答を行ってみました。
手順は
ハガキに記載のIDとパスワードを入力してから表示されたアンケートの回答を進めていくだけ。
表示されている口座番号下4桁も自分のもので間違いなしです。
この時点でムリナクが今回受け取ったハガキは完全に本物のゆうちょ銀行から届いたものであると確定しました。
回答内容は
・生年月日
・国籍
・外国PEPsの該当の有無
・ご利用目的
・職業、勤め先、年収
・取引額、取引頻度
・原資は何か
・200万円超の取引の予定はあるか
といったもの。
勤め先の情報を入力するところが一番めんどくさかったです(^^;)
ほかは選択肢を選ぶだけなので簡単。
所用時間は
3分-5分程度で完了しました。
「お取引目的等の確認のお願い」ハガキが届いた私の口座利用状況
記事タイトルに記載の通り
ムリナクが持ってるゆうちょ銀行の口座は
月に一度、コープ共済掛け金の引き落しのみに利用している状態です。個人間の送金なんか全くありません。
残高も共済の引き落しが滞らない程度に5-10万程度入れてあるだけ。
怪しまれるような要素はゼロです。
ということで
「お取引目的等の確認のお願い」ハガキが届いたとしても
別に銀行から怪しまれているとかではなく、
念のために調査が行われているだけという可能性が高いと思いますよー(/・ω・)/
まとめ
◆「お取引目的等の確認のお願い」ハガキまとめ◆- 怪しい口座を撲滅するためにアンケート回答に協力してね、という内容
- ハガキにはアンケート回答ページで入力しなきゃいけないID・パスワードが書いてある
- ハガキに記載のQRコードやURL、または、ゆうちょ銀行公式サイトへアクセスして回答専用ページへ進んでアンケート回答可能
- 回答をしないと電話がかかってくるかも。
- アンケート回答の所要時間は3-5分程度。回答内容は生年月日や勤め先、年収など
- 月イチで医療保険(コープ共済)の引き落しにしか使ってない怪しさゼロな家でもハガキが届く(てか実際に届いた)
というわけで
ゆうちょ銀行からの「お取引目的等の確認のお願い」ハガキ、保険の引き落ししかやってないムリナクの家にも届くくらいなので、かなり多くのゆうちょ銀行ユーザーへ送付されている可能性がありますね。
急に怪しげなハガキが届いて心配な方も多いかと思いますが、面倒なことにならぬよう落ち着いてゆうちょ銀行HP等を確認して対処していきましょーヽ(^o^)丿
お客さま情報の提出等のお願いーゆうちょ銀行
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょー
ムリナク(@murinakublog)でしたーヽ(^o^)/
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