ヴァイオレット エヴァー ガーデン シリーズ

泣ける！良い話！感動する！……などなど絶賛の声をよく耳にする人気アニメーション『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。

観たことないという人の中でも、いずれ観ておこうと思っていた人や、TVで放送されているのをきっかけに興味を持った人も居るのではないでしょうか。Netflixなどでも配信されているのですが、実は番外編や劇場版などシリーズも複数種あるので、観る順番に戸惑いかねない状態にあります。

そこで、ここでは時系列順に物語を追えるように『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズの視聴順を紹介します！

目次

• 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは？
• アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観る順番は？
• 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズ一覧のあらすじを紹介
  • TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』（2018）
  • 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』Extra Episode（2018）
  • 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形』（2019）
  • 『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』（2020）
  • 特別編集版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』（2021）
• 小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にも注目！
  • 原作の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』との違いは？
  • 小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』一覧
• まとめ

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは？

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、もともと暁佳奈さんによって書かれた小説シリーズ。アニメーション製作会社・京都アニメーションが主催する京都アニメーション大賞にて該当作品が選出されてこなかった大賞を唯一受賞し、2018年にはその京都アニメーションによってTVアニメシリーズが製作されることとなりました。

物語の主人公は、かつて戦争で前線で戦闘兵として重宝された少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデン。彼女が戦争を終えて、かつて唯一自身を慕ってくれたギルベルト少佐が最後に残した言葉の真意を知るべく、手紙の代筆を職とする自動手記人形となり成長していく姿を描いた物語となっています。

本作は、海外でも高い評価を獲得しており、日本のアニメーションの多くのアメリカ配給を手がけるクランチロール社が主催するクランチロールアワードにおいて、2019年の最優秀アニメーション賞も受賞しています。

アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観る順番は？

アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はTVアニメシリーズの他に劇場版・外伝・特別編と複数のシリーズが製作されています。観る順番としてはやはり時系列順に観ていくほど、クライマックスの感動も強まるはず！というわけで時系列順で観るのであれば、以下の順に観ていくのがおすすめです。

特別編が、TVアニメシリーズの間に位置するため、エピソード単位で紹介します。

1. TVアニメ第1話「愛してる」と自動手記人形
2. TVアニメ第2話「戻って来ない」
3. TVアニメ第3話「あなたが、良き自動手記人形になりますように」
4. TVアニメ第4話「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」
5. Extra Episode「きっと“愛”を知る日が来るのだろう」
6. TVアニメ第5話「人を結ぶ手紙を書くのか？」
7. TVアニメ第6話「どこかの星空の下で」
8. TVアニメ第7話「タイトルなし」
9. TVアニメ第8話 「タイトルなし」
10. TVアニメ第9話「ヴァイオレット・エヴァーガーデン
11. TVアニメ第10話「愛する人はずっと見守っている」
12. TVアニメ第11話「もう、誰も死なせたくない」
13. TVアニメ第12話「タイトルなし」
14. TVアニメ第13話自動手記人形と「愛してる」
15. 映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』
16. 映画『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

上記とは別に、2021年10月29日に金曜ロードショーで放送のTVアニメのエピソードを再構成した特別編集版が存在します。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズ一覧のあらすじを紹介

TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』（2018）

2018年1月より放送をスタートしたのがTVアニメシリーズ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。監督を務めるのは、アニメ『境界の彼方』で監督を務めた石立太一さん。今作が二度目の監督就任となりました。そして、シリーズ構成や脚本に名を連ねているのが、『映画 聲の形』や『ガールズ＆パンツァー』などなど今や多くの映像作品で引っ張りだこの脚本家、吉田玲子さんが名を連ねています。

戦火の中での生き方しか知らなかった主人公であるヴァイオレット・エヴァーガーデンが、手紙の代筆業を通して人間らしさを獲得し、また、依頼人や周囲の人々の心境にも変化を与えていくことになります。

全13話が製作されており、オープニングテーマはTRUEの『Sincerely』、エンディングテーマは、作中でエリカ・ブラウン役を務めた茅原実里さんの『みちしるべ』が起用されています。

TV放送を果たしていない特殊なエピソードが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のExtra Episodeです。Netflixでは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン スペシャル』のタイトルでTVアニメシリーズとは別枠で配信されています。

本作はTVアニメシリーズディスクリリース最終巻にあたる第4巻にて番外編として収録されたエピソードで、OVAのような立ち位置のエピソードです。ただし時系列で言うと、TVアニメの第4話と第5話の間にあたる内容となっています。

今回の依頼主はオペラ歌手であるイルマ。彼女に恋文の執筆依頼を受けるのですが、何度も没にされてしまうのですが、実はその依頼にはある秘密があったことが発覚するというストーリーです。

このエピソードは2018年7月1日に行われた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のフィルム＆コンサートで先行上映されました。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形』（2019）

TVシリーズの大ヒットを経て、2019年9月6日に劇場公開を果たした新作映画が『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝-永遠と自動手記人形-』です。物語はTVアニメイシリーズの後からスタートし、ヴァイオレットが良家の子女のみが通う女学校に教育係として訪問する話と、その件をきっかけに数年を経て、あるお客様がC.H郵便社へやってくるという時代を大きく跨いだ物語が描かれる作品となっています。
TVアニメシリーズで監督を務めた石立太一さんは監修へと回り、TVアニメシリーズでシリーズ演出を務めた藤田春香さんが監督を務めました。

当初は2週間の限定上映を発表していたものの、強い支持を受けて上映期間の延長が実施されるなど、公開方法を映画館に移しても人気の高さは健在でした。
2021年11月5日には金曜ロードショーにて本編ノーカットの地上波放送を果たします。

『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』（2020）

2020年9月18日に劇場公開を果たした新作映画が『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』に続く物語となっており、代筆依頼が殺到する人気ドールとなったヴァイオレットが、ある重い病気を患った少年の依頼を受ける話と、亡くなったかと思われたギルベルトが生存しているかもしれないという事態に直面する話、さらには時代が流れ、かつてヴァイオレットが代筆した手紙を受け取ったある少女の物語が並行して進んでいきそれぞれがある結末に向かっていく内容となっている、シリーズ全体においても完結編となる内容になっています。

本作は深夜放送のアニメーション作品が元となっていながらも興行収入21億円と記録的な成績を収める大ヒット映画となりました。

2021年10月13日からはNetflixにて世界に向けて独占配信が実施されました。（日本など一部の国はこのタイミングでの対象には含まれていませんでした。）

特別編集版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』（2021）

上記のシリーズとは少し特殊な立ち位置の作品が“特別編集版”とされる『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。本作は2021年10月29日に金曜ロードショーにて放送されることに伴い、監督の石立太一監督の完全監修のもと、TVアニメシリーズを再構成した長編です。

TVアニメのエピソードの中でも、物語の序章にあたる第1話〜第3話、そして人気の高い7話・9話、そして特に名作として名前が上がることの多い第10話を中心に、TVアニメシリーズの内容を濃縮したバージョンとなります。

2021年10月前半時点でこのバージョンのソフト化や配信は発表されていなかったので、一度TVアニメシリーズを一通り観ているという人も、万が一のために視聴や録画をしておきたいバージョンとなりました。

小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にも注目！

原作の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』との違いは？

冒頭でも紹介しましたが、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は小説の原作があります。大筋はアニメシリーズと違いはないのですが、物語の順番が違ったり、小説にしかないエピソードや逆にTVアニメにしか存在しないエピソードも存在します。

意外なことにアニメ化に伴って追加されたオリジナルキャラクターもいます。C.H郵便社でヴァイオレットの同僚として登場するエリカ・ブラウンや、アイリス・カナリーといった面々は小説には登場しません。一方で小説版にしか登場しないキャラクターもおり、電話番としてC.H郵便社に入り、後にホッジンズの秘書にもなるラックス・シビュラは、アニメに未登場ながら小説では多くの出番が設けられているキャラクターです。

また、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と手記人形-』は原作となる「永遠と自動手記人形」のエピソードは存在しますが、アニメで描かれたテイラーの成長後のエピソードはアニメ化で独自に追加された内容となっています。

小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』一覧

現在『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の小説版は現在4冊が刊行されています。

• KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン上巻
• KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン下巻
• KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝
• KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン エバー・アフター

上巻ではTVアニメ6話、7話、10話、11話、そして8話〜9話の内容の前半。下巻では、8話〜9話の後編と1話、12話、13話の内容が描かれます。そして外伝では5話、劇場公開された外伝のエピソードが収録されています。TVアニメシリーズとは物語の順番なども違うので、アニメを先行して観ている人には驚きを感じる部分かもしれません。

エバー・アフターは、シリーズの完結編にあたる内容が書かれていますが、アニメシリーズの最後を飾った『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは内容も異なるので、別の結末として楽しむことができます。

まとめ

アニメシリーズ、そして小説シリーズも合わせて『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の物語を紹介してきました。シリーズこそ複数種ありながらも、完全制覇するために必要な時間は少ないので、意外と気軽に一から十まで楽しめる作品です。これから、観てみようと思っている人はぜひこれらの情報を参考に楽しんでみてください！